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福山雅治が1歳上と最近気づいた悩めるアラフォー、本好きボウズの読感独白


by bouzujin

読書録12

19 『太郎が恋をするころまでには・・・』 栗原美和子

部落差別に関して(特に結婚差別)自身の経験に基づき、フジテレビプロデユーサが書いた恋愛小説。単行本が出たとき知ってはいたけど、幻冬社特有のエキセントリックな売り出し方にちょっと敬遠していた本。 

重い、辛い、泣ける。そして考えさせられる。 突きつけられる小説。自分がこの立場だったら。。。
差別から更なる差別が生まれる構造。

『現在進行形の未解決問題である。』あとがき での著者の言葉が重い。『私たちは結婚生活を続けることはできたが、家族を失った』と。 『但しこの議論を途絶えさせないこと、そして肉親の信頼と愛を取り戻すこと。 牛歩で構わないから諦めない』

リアルに同和問題を知る、考える緒につくという意味でおすすめの本。 

コレを書かせた見城さんはすごいね。そこに派生する責任も含めて出版させることだからね。
by bouzujin | 2010-03-01 08:04