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福山雅治が1歳上と最近気づいた悩めるアラフォー、本好きボウズの読感独白


by bouzujin

「チベット問題」を読み解く  大井功

2008年6月に書かれた本だが、冒頭の言葉が現状を指していて痛い。
「北京五輪の終了とともに、日本でのチベット問題への関心がしぼんでしまうようなことが無いように
というのがこの本を書くにあたり、1つだけ願うことだ」と。

ダライラマやチベット問題に興味持ったら是非この本を。非常に分かりやすく、押し付けでなく伝えてくれています。

図らずも また「民族浄化」というキーワードが出てくる。

この本に出てきた、現状を伝える事例を1つだけ挙げると、10歳に満たない子ども達が厳冬のヒマラヤを20日ばかりかけてインドに亡命してくるとのこと。当然その途中に亡くなる子も多く、凍傷で手足を失う子も少なくないが、親がそれを承知で、亡命させると。現チベットには夢も希望も無いから。

日本がどう対応すべきかという視点も冷静で、イタズラに驚異論でも楽観でもなく学べる。

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写真でかすぎたな。
「チベット問題」を読み解く  大井功著 
祥伝社新書 780円(税別)

別件、メディアも政府も そこの国民に見合ったものしか存在しないと著者。
立派な前者にダメな国民というのはあり得ないし、逆も真なり。
そーだよねー

活字になったもの信じすぎ。 朝日と産経一緒によむと、本当に面白い。
  
by bouzujin | 2009-08-15 22:55 | 社会